オックスフォード版ショパン全集作品一覧



Edouard GANCHE(1880-1940)といえばショパンに関して重要な書籍を四冊も残しているにもかかわらず、日本では一冊も翻訳されていないので、名前すら知らないという人も多いのではないのでしょうか。20世紀のはじめごろ、まだロマンチックに語られることの多かったショパン像を、多角的且つ詳細に研究し、生年月日や家系などそれまで知られていなかった新しい事実を発表するなど多くの研究成果を残しました。我々が今、当たり前のように知っていることも、実はこのガンシュさんの研究のおかげというようなことが多いのです。そしてこのガンシュさんが残した重要な仕事の一つに『オックスフォード版ショパン全集』というのがあります。詳細はエーゲルディンゲルさんの『弟子から見たショパン』に書かれていますので割愛しますが、日本ではあまり知られていないと思いますので作品リストを掲載します。ちなみにガンシュさんはパリのショパン協会の初代会長なのかな?たしかそんな感じだったと思います。


THE OXFORD ORIGINAL EDITION OF FRÉDÉRIC CHOPIN

OXFORD UNIVERSITY PRESS
Edited from the original edition and manuscripts by
EDOUARD GANCHE

VOLUME ONE

PRÉLUDES
嬰ハ短調作品45のプレリュードを含めた25曲。遺作は含まれない。
ÉTUDES
3つの新しい練習曲も含む全27曲。
VALSES
ホ短調遺作も含む全14曲。ただし嬰ハ短調作品64の2は自筆譜からの複写も含む2種収録。出だしが違う。
NOCTURNES
ホ短調作品72の1も含む全19曲。
POLONAISES
作品26から71までの全10曲。

VOLUME TWO
BALLADES ET IMPROMPTUS
バラード全4曲、即興曲全4曲。幻想即興曲はアクセントなど現在の版と異なる点が多い。
SCHERZOS ET FANTAISIE
スケルツォ全4曲、幻想曲1曲。
RONDEAUX
作品1から16までの全3曲。ハ長調作品73の独奏版は含まれない。
BERCEUSE,BARCAROLLE,ET VARIATIONS,ETC.
子守歌、舟歌、ボレロ、タランテラ、演奏会用アレグロ、華麗なる変奏曲、ドイツ民謡「スイスの少年」による変奏曲、葬送行進曲ハ短調、3つのエコセーズ
SONATES
作品4、35、58の全3曲。

VOLUME THREE
MAZURKAS
作品6から68までにエミール・ガイヤール、ノートルタンを含む全51曲。曲の並びに注意。
MORCEAUX DE CONCERT
「ラ・チ・ダレム・ラ・マーノ」による変奏曲、ポーランド民謡による大幻想曲、演奏会用ロンド《クラコヴィアク》、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ。全てピアノ独奏版。
CONCERTOS
ホ短調、ヘ短調共にピアノ独奏版。
RONDEAU POUR DEUX PIANOS
ハ長調作品73、2台ピアノ版


オックスフォード版
ガンシュ編 オックスフォード版ショパン全集 全3巻
第一巻にはショパンとフランショームがジェーン・スターリングのために書いた作品目録の写真が掲載されています。第二巻には子守歌の自筆譜。第三巻にはジェーン・スターリングの自筆の証明書が掲載されています。

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ピアノの詩人ショパンの文献目録です。ショパンに関する書籍を著者名、出版社名、発行日、ページ数とまとめて紹介しています。また海外の珍しい古書や楽譜なども紹介しています。